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多数出演を中心とした二次創作の小説「名も無き寵愛者」

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MAIN CAST&SITUATOPN
多数出演 / リリアノ暗殺失敗後 多少、本編とは異なるED後 

名も無き寵愛者

 「牢から出てください」
静かに、衛士が言った。レハトは黙ってそれに従う。

 牢から出され、衛士に連れ出される。縄もされずにいた。
 
 「本当に、私はこの後処されるのですか?」

 レハトは心配そうに聞く。衛士は黙って歩き続けた。
 どうやら、本当のようだ。嬉しげにレハトは微笑んだ。

 歩き続けているうちに、
 
 「レハト様は、処されるのは怖くは無いのですか」

 衛士は立ち止まり聞いた。
 
 「先ほど、レハト様が微笑んでいたのをご覧になりしたが、私にはどうも合点がいきません」

 レハトは静かに答えた。
 
 「リリアノ様の件を考え付いたときのほうがよっぽど怖かった。でも、これは仕方ないのですよ。闖入者の最期の望みですから。」

 微笑み、返した。

 「そう……ですか」
 衛士は再び歩き出した。レハトもそれに随行する。

 レハトは言った。

 「私のお願いをリリアノ様にお伝えしてくれませぬか」

 「出来うる限り」

 レハトは尚も微笑み、
 「ありがとう」
 と答えた。

 「では、『ローニカに手紙を複数人分手渡してあります。もし、よろしければその手紙をお読みください……。』と」

 「わかりました」

 と答えた。

 レハトは思い出した顔で、

 「あと、少し祈っても良いですか? 最期の祈りとして」

 衛士は何も言わず、そして進みもしなかった。

 レハトは肯定として受け取り、祈りを始めた。

 跪き、手を組み合わせ、

 「我が主、アヌキウスよ。
 私は、取り返しのつかぬ事をいたしました。ですが、それは、国のため。
  リリアノ様、私に栄光と祝福を。
  ヴァイル、私に真の愛を。
  タナッセ、私に叱咤を
  ローニカ、私に父のような抱擁を。
  サニャ、悲しみの私に笑みを。
 この者たちに永遠の祝福と加護を。」

 
 そして、レハトは立ち上がり、歩み始めた。
 衛士も釣られて歩く。

 既に少し、明るさを増した場所が目に留まる。
 ここが私の逝く場所か。
 考えるのはやめよう。天の国へ行くのだから。








 

 ふと、一陣の風が吹いた。それは、リリアノの長い髪を通り過ぎた。
 
継承の儀、篭りの月も終えていた。リリアノ自身は後見人として、ヴァイルを見ていた。
 ヴァイルはなぜか、女性を選んでいた。それが、リリアノの謎だった。ヴァイルに問うても、一向として答えようとはしなかった。

 「ふむ、まぁ。自身で選んだ道だ」

 リリアノはテラスから湖を覗きながら、一人ごちた。

 「リリアノ様」
 不意に後ろから呼ばれた。
 「どうした」
 「実は」
 衛士は、レハトに頼まれていたことを伝えにやってきていた。
 リリアノはそれを聞いて、困惑した。無論、表情には出さず。


 「……、それは真か」
 「はっ」

 ……。つまらぬ置き土産……というわけではなさそうだ。
 「ローニカをつれて来い。あと、ヴァイル、タナッセ、サニャもだ」
 
  少し経って、4人は集まった。

 「良く来てくれた。呼んだのも無理は無い。実はな、ある手紙が見つかったそうだ」
 サニャ、タナッセ、ヴァイルの3人は驚きの顔を隠せなかった。
 ローニカはもの悲しげに見ているのみだった。

 「ローニカ、渡してくれ」
 「はい」

 ローニカは順序良く手渡す。
 
 「これは? レハト様からの」
 サニャは震えながら言った。
 「そうらしい」

 実はレハトを処したことは内密に済まされ、ローニカをはじめ極々少数の信頼の置ける人物にのみ話を進めていた。サニャ、タナッセ、ヴァイルには行方不明とだけ伝えてあった。

 パサリと手紙を開く。
 『リリアノ様がこれを開き、お読み下さり感謝します。私は、この城がとても好きでした。
 舞踏会も、リリアノ様とのお食事も。数え切れないほど。
 
 でも、私の胸には常に不安がありました。
 それは、ヴァイルへの処遇でした。
 
 私とヴァイルはとても仲良く、ともに切磋琢磨していきました。
 ですが、次第に周りの方から、
 『あなたが王にふさわしい』
 と言われ始めました。
 
 私にはこれがひどく辛かった。えてして、初めのころには闖入者とも呼ばれていました。私はそれでよかった。
 
 ですが、次第にその評価が不信へとつながりました。そして、何よりヴァイルのことが。
 それを払拭し、唯一状況打破できるのは、
 
             私は居なかった。
 だけでした。
 
 リリアノ様に申し訳ないことをしてしまいました。
 でも、これが唯一すべてが丸く収まる方法でございました。
 リリアノ様にアレキウスのご加護があらんことを』

 また、一陣の風が吹いた。やさしい温かな風だった。それに、リリアノはレハトを感じた。
 
 「……。」
 一同は押し黙っていた。サニャは今にも泣きそうに。

 「実はな」
 リリアノははじめた。

 「レハトは処断されたのだ」
 3人に衝撃が走ったように見えた。ローニカは依然として厳しい顔をしていた。
  「誰に……ですか」
 ヴァイルは長くなった髪を揺らし聞いた。それは何の意味も持っていなかった。寵愛者を処断させることの出来る人物は一名しかいないのだ。
 
  リリアノは何も言わずに言った。
 「理由は、私を殺そうとしたのだ。その割には力を込めず、我にナイフの光が見えるように」
  
  リリアノは気にせずに言った。
  
 「我の手紙には、ひたすらこの国の未来を鑑みていた」

 「我は一体あやつのどこを見ていたのだろうな」
  
 ローニカは静かに話し出した。リリアノにではなく、ヴァイルに。

 「ヴァイル様。レハト様に告白を成されませんでしたか」
 
 ヴァイルは今にも泣き出しそうに頷く。
 
 「私にポロリとお話くださり、とても喜んでございました。あと、この手紙をお渡しになったとき、渡す時期はあなたに任せます。ですが、ヴァイルには篭りの月が終わったの後に渡してください、と」


  リリアノは空を見上げる。

 「我以上にこの国を愛し、我以上にこの国を憂いていたものを処した。それが、レハトの望んだ事とはいえ」

 「ヴァイル、レハトの分まで頑張ってくれ。……、済まぬが少々一人にさせてくれ」


 





 ヴァイルは自室に戻り、ただ只管に泣いた。

 「レハト、ごめんね。ごめんね」

 そう、呟く。ふと、宝物庫の元へと足が向いた。何か落ち込むと宝物庫へと足を向けることがあった。ヴァイルは泣きながら殆ど、走りに近く。

 
 宝物庫につく頃には、涙と息苦しさで一杯だった。おでこをあて、開ける。

 そこには、レハトがいた。

 「何で、レハトが居るの」

 その姿は、レハトそのものだった。

 「私はね、王には相応しくないの。あなたは違う」
  
 「私は弱かったんだよ。重圧に負けたくなくて。頑張ったけど、あなたが心配だったから」

  「何でも、あなたのせいでごめんね」

 「レハト!」

 「私を愛してくれてた……?」

 レハトは頷く。
 
 「うん」

 ヴァイルは一際大きく泣いた。泣き止めるとそこには、レハトは居なく。

 いた場所には、一通の紙が置いてあった。

 


  
  

 親愛なる我が王また、皆が王。我、汝を待つ。天の国にてまた何時か。
 

AUTHOR / 作者 Totoriさん

駄作でごめんなさい。ヒィ! 石を投げないで。あぁ、タナッセ愛情EDが出来ないからって怒らないで、リリアノ様クリア出来てない俺に何を言ってんだ!!


はい。というか、ヴァイルの女版ver.を見て瞬間的に思いついて書き上げ、

二次kitにぶち込もうとして、ゲームムリとかなって書きました。

つまりは、日本語でおkということで、すいません。

駄作ですが、見てくれると嬉しいです。